耳下腫瘍の症状

耳下腫瘍の症状

耳下腺とは唾液を作る臓器の一つです。

おたふく風邪で腫れるところで、左右の耳の前の方にあります。

 

耳下腺の内には顔面の神経があって、顔面神経の外側を浅葉、

内側を深葉といいます。

 

耳下腺腫瘍は腫瘍全体からみれば3%ほどで、発生頻度も10万人に

1〜3人くらいです。耳下腺腫瘍の中で約80%程が良性とされます。

 良性の耳下腺腫瘍は通常ゆっくりと増殖するため、腫瘤を触れる以

外は症状がないことが多く、数ヶ月から数年の経ってから耳前部にピ

ンポン玉様の腫瘤に気付いて、慌てて病院を受診することも多いです。

 

耳下腫瘍の検査としては超音波検査、唾液腺造影、CT、MRI、RIシンチ

グラムなどがあり、腫瘍の形、大きさ、部位などから診断しますが、

最終的に良性か悪性の判断、手術で採った腫瘍を組織検査に出し確定

診断を行います。

耳下腫瘍の治療法

耳下腫瘍の治療は手術で摘出することが第一です。

耳下腫瘍の摘出方法には1)核手術、2)耳下腺部分切除術、

3)耳下腺浅葉切除術などがあります。

 

核手術は腫瘍のみをくりぬく方法、部分切除術は腫瘍の周囲に耳下腺

組織をつけて切除する方法、浅葉切除術は腫瘍を耳下腺浅葉と共に摘

出する方法です。それぞれの手術にはメリットとデメリットがあり、

腫瘍の大きさや部位から判断し方法を選択します。皮膚切開は耳前部

を中心に上方と下方に広げて行いますが、腫瘍の大きさや部位で違っ

てきます。

 

術後の問題として、耳下腫瘍の再発、顔面神経麻痺などがあります。腫

瘍の再発は切除方法や組織型によって異なります。部分切除術や浅葉

切除術では核手術に比べ再発率は低いといわれています。

 

顔面神経麻痺の発生頻度は、核手術や部分切除術などでは浅葉切除術に

比べ低いとされています。顔面神経麻痺は一過性のものがほとんどで、術後経

過中にほとんど改善されます。